Web制作をしていると、時折hostsファイルを編集する必要が出てきます。
hostsファイルとはOSのシステム設定ファイルで、その中身はIPアドレスとホスト名(ドメイン名)がセットになって書かれています。
通常、インターネット上のアドレスはDNSで解決されていますが、自分のコンピュータ上にhostsファイルがあれば、DNSに優先させることできます。
例えば、「xxx.co.jp」というドメインのサイトが「123.123.123.123」というIPアドレスで公開されているとします。
それがhostsファイルに、
192.168.0.1 xxx.co.jp
とローカルのアドレスを設定しておけば、ブラウザで「xxx.co.jp」にアクセスしたときに、ローカルWebサーバーの内容を表示する、なんてことができる訳です。
公開前の制作時には、公開サーバーとは別に制作環境をつくり、そちらで本番と同じドメインで確認したいときがあります。
特にCMSはドメイン依存の設定などがあるため、hostsファイルによる方法が有効です。
参考)[iCLUSTA]DNSの切り替え前にホームページの確認はできますか?
他にはVPNなどリモートネットワークへの接続で名前解決できないときに、hostsファイルを利用することがあります。
そんなhostsファイルの編集ですが、Macの場合は一般的にターミナルでコマンドを打って行います。
sudo vi /private/etc/hosts
でhostsファイルを開き、viで編集します。
ただ、使い慣れていないとターミナルは扱いずらいですし、viのコマンドも忘れがちです。
そこでGUIで操作できるツールの出番になるのですが、有名なのは「Hosts」というツールです。
この「Hosts」はアプリケーションではなく環境設定ファイルで、システム環境設定から起動します。
とても便利で愛用していたのですが、少し前から設定が保存されなかったり、不具合が見られるようになりました。
作者のgithubを見ても2012年から更新されておらず、その後のOSのバージョンアップで不具合が出るようになってしまったのかもしれません。
そこで他のツールはないかと探していたところ、「Gas Mask」というツールを見つけました。
GUIのhosts編集ツールということで「Hosts」と大きな違いはないのですが、こちらはテキストで編集することができ(「Hosts」は1つのホストごとにすべてGUIで操作する必要があり、複数ホストを一度に操作できない)、操作性が高いです。
hostsファイルをviではなく、テキストエディタで操作している感覚で使えます。
また、複数の設定を登録して、サイドバーで切り替えることもできます。
今のところ不具合もなく快適に使えており、「Hosts」はやめてすっかり「Gas Mask」に切り替えました。
本当はターミナルで操作して、viのコマンドを忘れないようにするのがいいのかもしれませんが^^;