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初めてのe-tax(2)PCの事前セッティング

更新日:
投稿日:
2012年02月14日

【更新 2023/02/13】この記事は2012年に書いたものですが、10年以上経ち、住基カードはマイナンバーカードに、ICカードリードライタは使用しなくてもスマホのアプリで手続きができるようになっています。
現在はマイナンバーカード+スマホアプリでe-taxを行っています。

* * *

電子証明書を取得し、ICカードリードライタを購入したら、次はPCでe-Taxを利用するためのセットアップをしなければいけません。

※電子証明書の取得や機器の購入が終わってない方は、以下の記事をどうぞ。
初めてのe-tax(1)電子証明書取得、ICカードリードライタ│bondesign

基本的には国税庁HPの「平成23年度分 確定申告特集」ページを見ながらすすめればいいのですが、いくつかつまづいたところがあったので書いてみたいと思います。

下が手順になります。

e-Taxをご利用になる場合の準備等
e-Taxをご利用になる場合の準備等

普通、上から順に作業をすすめようと思いますが、赤枠の「電子証明書の登録・再登録」という作業は、一番最後にやる必要があります。
なぜならこの作業は、下の「ソフトウェアのインストール・設定」が終わってないとできないからです(すすめようとするとインストールは済んでるか聞かれる)。

なので、上の段の「利用環境の確認」「電子証明書の取得」「ICカードリーダライタの購入」が済んでいたら、次は「ソフトウェアのインストール・設定」にすすみます。

ICカードリーダライタのドライバのインストール

これは機種によるのですが、大抵簡単にインストールできるようになっています。
WindowsであればカードリーダライタをUSBで接続すると、自動的にドライバのインストールが始まります。
わからない場合は、カードリーダライタの説明書などをご覧ください。

作成コーナー事前準備

ここはWindowsかMacかで内容が変わってきます。
僕はWindows Vistaを使いましたので、Windowsについて説明します。

ここでは、
・信頼済みサイトの登録
・ルート証明書のインストール
・公的個人認証サービス利用者クライアントソフトのインストール
・署名送信モジュールのインストール
という作業が必要ですが、上の画像にもあるピンクの「平成23年分事前準備セットアップ」というボタンを押すと、この4つの作業をまとめてやってくれて、とても便利です。
実行手順書もPDFで見れますので、それにしたがってすすんでいけば大丈夫です。

しかしこのPDFの中で使われている画像が、なんだかWindows2000とかの古いOSのウィンドウっぽいのですが(クラシックスタイル?)、こういうのを見ると未だに官公庁で使われているブラウザがIE6というのが分かるような気がします・・・。

電子証明書の登録・再登録

さて、ここまでやるとようやく電子証明書の登録にすすめます。
しかしここで2つほどつまずきました・・・。

まず「電子証明書の登録・再登録」をクリックすると、「電子証明書の登録又は再登録のみを行う方」というボタンが現れます。
電子証明書の登録又は再登録のみを行う方

「再登録」というのは、電子証明書は3年で期限が切れるので、更新した場合はここで「再登録」するということらしいのです。しかし「のみ」という言葉がどこにかかっているのかよくわからず、わかりにく文章です。
ともかく登録をするので、ボタンを押してすすみます。

ボタンを押すと別ウィンドウが開き、登録をする前の確認事項が表示されます。
項目にはチェックボックスがあり、すべて要件を満たしていると先にすすめるのですが、ここに先ほど書いたカードリーダライタのドライバ、クライアントソフト、ルート証明書といったものがインストールされてるか聞かれます。
すべてチェックを入れられたら、先にすすみます。

次は住所などの基本情報を入力する画面になります。
しかしここで「利用者識別番号」という聞き慣れない言葉が出てきます。

基本情報入力画面
利用者識別番号を入力しなければいけない

利用者識別番号とは各納税者を特定するための番号で、e-Taxを使用するのに必要になります。
しかし、e-taxのトップページから、ここにいたるまで一回もこの言葉が出てきていません。

利用者識別番号を取得するには、「開始届出書」を提出しなければいけません。
国税庁の別なページに手順を説明したページがありました。
4 利用者識別番号等の取得|e-Tax

実は僕は以前、税理士さんに確定申告をお願いしたことがあり、そこでe-taxが使われたので既に僕の「利用者識別番号」は発行されていました。
なので、今回「開始届出書」を提出する必要はありませんでしたが、これは分かりにくいな〜、と思いました。まったく初めての人は、この時点でまた開始届出書を提出しなければいけないのですから(オンラインですぐ取得できるようではありますが)。

この後は、項目を入力し案内に従って次にすすんでいけばいいのですが(暗証番号などが必要になるので、電子証明書取得時に決めたパスワードを用意しておきます)、最後のところでまたつまづきました。

登録を完了させようとしたところで「ICカードを認識できませんでした。」というエラーメッセージが出てしまいました。

エラー表示
エラー表示が出てしまった。

結論から言うと、これは文字どおりICカード、つまるところICカードリードライタが認識できなかったのが原因で、再起動したら登録することができました。
機械によっては一回再起動しないと正しく認識しないようで、ドライバのインストールから作業しているとなりがちのようです。

冷静に考えればわかるのですが、ここまでくるのにいろいろ疑心暗鬼になっているので、僕の場合は利用者識別番号がおかしいのかと思い、ヘルプデスクに電話をしてしまいました。

ここで再起動のアドバイスをもらったのですが、ヘルプデスクの方はWebサイトのわかりにくさとは違い、とても丁寧な応対でした。言葉遣いも非常に丁寧ですし、おそらくPCの操作が苦手な年配の方からの問い合わせなどが多いのでしょう。

PCのセットアップは以上になります。

Web制作を仕事にしてる立場から考えると、セットアップの説明はもっとわかりやすくできるはず、という印象を持ってしまいました。
e-taxが普及するには、わかりやすい導線やUIが不可欠だと思います。
とはいえ、メイン導線以外の説明ページはきれいにつくられていたりして(違う業者が制作してる?)、こちらはわかりやすかったりします(しかしトップページからこちらに誘導されにくい)。
e-taxの機能自体はとてもいいサービスだと思うので、インターフェイスが徐々に改善されていくことを期待します。

次は実際にe-taxで申告をしたら記事を書いてみようと思います。

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