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「AI時代の人生戦略」

この仕事をしていると、理系出身だと思われることが多いのですが、実はWeb業界には文系出身のプログラマーやエンジニアが多くいます。
私自身も文系出身で、お客様に聞かれて文系だと答えると、驚かれることもあります。
プログラムをしたりサーバーをいじっていたりすると、確かにこれは理系の仕事みたいだな、と感じることもありますが、Webのプログラムなどは中高で学ぶ知識で足りたりするので(座標を計算するのに三角関数を使うなど)、あまり専門的な理系の知識は必要ないのかもしれません。

先日、元マイクロソフトの成毛眞さん著「AI時代の人生戦略」を読んでいたら、そのあたりで合点がいくところがあったので紹介したいと思います。

「私は文系人間だから理数系の話は苦手、という大人が多い。」
この原因は大学受験にあると、著者はいいます。

文部科学大臣補佐官の鈴木寛さんとの対談で、
「日本人の科学・数学のレベルは、高校1年生までは世界的に見てもかなり高いレベルにある。しかし、高2の段階で大学受験を見据えて、生徒を文系と理系に分けてしまう結果、私立文系コースに入った生徒は、数学と理科の勉強をしなくなる。」
という話が出てきます。
もともとは数学ができていた人たちが、大学受験で理数系に触れなくなるので、理数系が苦手な大人が増えてしまうというのです。

自分もまさに私立文系大学を受験したわけですが、思い返せば高2から理数の科目には力を入れなくなりました。
小中のころはむしろ数学は好きな科目だった覚えもあります。

また、本書では堀江貴文さんとの対談もあるのですが、その中では、
「僕はずっと昔から、文系理系の区別がわからないんですよ。」
「大学の卒業学部で分けているだけだから、本質じゃないよね。」
という会話がなされています。

Webの仕事には文系・理系の両面があります。
10数年前にWebが広まり始めた頃、文系と理系がミックスされた感じが面白いと、いろんな人材がこの業界に入ってきました。
Webで面白いことをやりたくなると、必然的にプログラムやサーバーのセットアップなどが必要になってきます。
そのときは「文系だから」ということはあまり考えずに、自然にプログラムを始めた気がします。
もちろん向き不向きはありますが、理系でなければできないというレベルでもありません。
大学受験で文系を選択するまで数学ができていた人は、興味があればできてしまうのではないでしょうか。
こういう人が文系でもプログラマーやエンジニアとして仕事をしているパターンがありそうです。

近い将来、AIやロボットの普及で、文系出身でも理数系的センスを持つことが重要になってくると、本書は説いています。
同様に理系の人間でも、表現力だったり、文系的な要素が必要になってくることもあるでしょう。
これからは文系・理系の区別がゆるやかな社会がやってくるのかもしれません。